追悼の初釜
昨年の12月30日に茶道の師匠が亡くなっていたことを教えてもらったのが、1月17日。
今迄一度もお電話を頂いていない、大先輩の社中の方より「もしもし〇〇です」と切り出された瞬間、不謹慎ながら、最悪の事態を予感してしまいました。
血管の関係の、突然のお亡くなり方だったため、驚きの強いお別れとなってしまいました。
私が通った最後のお稽古日のお床。12月15日。
今日に予定されていた、毎年一度、門人一同が集う初釜の会は、師匠を追悼する茶会となってしまいました。
先輩たちの働きかけにより、先生のご家族のご厚意で、いつも使っていた先生のお宅を使わせて頂くことができました。
先生のご家族で、お茶をする方はおりません。
当たり前のように通わせて頂いた、このお部屋にも、もう来ることはないのでしょう。
お床には、沢庵和尚の遺偈と添え書きのものが掛けられました。
ある種のバタバタ感のあるなか、社中の先輩たちの、「寂しいねぇ」という力ない言葉が耳に残ります。